紅子オリジナルプリント入荷しました
色街写真家 紅子オリジナルフォトプリントのご紹介
紅子初の本格フォトプリント
今回入荷したオリジナルプリントは、紅子さんの2022〜23年の作品からセレクトした12点。高品質のラムダプリントで、限定5部。すべてサイン入りとなっています。
ラムダプリントとは
デジタルデータを銀塩印画紙にレーザーで露光して焼き付けた銀塩プリントのことで、ハイライトからシャドウ部に至る豊かで精細な階調表現が特徴。高画質で繊細な写りを楽しめ、耐久性にも優れているので、作品の価値をより高める印刷技法となっています。
色街写真家 紅子
日本各地の遊郭や、赤線・青線の跡地を撮影する「色街写真家」の紅子さん。撮影した写真とともに吉原での経験や生い立ちなどを語るYouTubeチャンネルが人気で、登録者数3万9000人を超える。2023年12月に発売した写真集『紅子の色街探訪記』は現在入手困難。女性からの支持も多く、各方面より執筆、講演イベントなどのオファーを受け、活動の幅を広げている。
セルフポートレート「鏡」
吉原から色街写真家へ
幼少期から周囲に馴染めず、孤独だった少女時代。そして19歳で飛び込んだ風俗の世界。いつの間にかそこが唯一の居場所になっていた。
32歳で結婚を機に風俗を辞め、40代後半に差しかかる頃、自身の過去と向き合うように色街の写真を撮り始めた。
消えゆく娼街を記録し、その文化の歴史を後世に残すことが使命と、各地に残る色街の跡や風俗街を撮り続けている。 そこには「谷の奥底から見上げるように世間を見ていた13年をなかったものにしたくない」という思いもあったという。
紅子さんも見上げた“吉原のお月さま” 「夕月」
唯一無二の魅力
紅子さんの写真には不思議な魅力がある。
懐かしさと生々しさが同居し、打ち捨てられたような風景の中に艶めかしさが宿る。
かつて娼街で生きていた当人のリアルな視点と、美しいものに心震わせる少女の視点が交錯する。
「ただ受け入れてもらいたかった」
その一心で、純粋な少女のまま風俗の世界に飛び込んだ彼女だからこその表現なのかもしれない。
「旧大徳楼ステンドグラス」
「栄町社交街ちょんの間」
「遊女の洗浄室」
残された地を訪ね全国へ
写真やグッズの売上を撮影費にあて、イベントの合間をぬっては、全国各地の遊郭や赤線・青線の跡地へ向かう紅子さん。
隠され、なき物にされがちな世界に光を当て、時代とともに消えゆく運命にある物たちの姿をフィルムに焼き付ける。
カメラを手にして初めて自由になった紅子さんの活動に、心を寄せ、勇気づけられる者は少なくない。
YouTube▶︎ 紅子の色街探訪記
X(旧twitter)▶︎twitter.com/benicoirmachi
Instagram▶︎instagram.com/beniko.iromachi