Take UMEより新入荷商品の紹介

「オムレツの本 300 RECIPES OF OMELETTE」が入荷しました。

版元の柴田書店は、料理書専門の出版社です。

「オムレツの本 300 RECIPES OF OMELETTE」も専門的な内容となっています。

 

最近は家で自炊する事も増えましたし、

せっかくですのでこちらの本のレシピから、実際にオムレツを作ってみようと思います。

 

 

 

「オムレツの本 300 RECIPES OF OMELETTE」について

この本の著者、ナルシサ・チェンバレン（Narcissa Chamberlain）はアメリカ出身の作家です。

夫のサミュエル・チェンバレインは、マサチューセッツ工科大学の教授であり風景写真家でした。

そして夫婦そろってフランス料理研究家としても活動をしていました。

 

原書の「The Omelette Book」は、1956年にニューヨークのAlfred a Knopfから出ています。

日本語版を出す際、日本でつくるのに適当でない料理のいくつかを改修しているとのこと。原書と異なる料理も含まれいるようです。

 

また、チェンバレン夫妻は、フランス料理の研究家 辻静雄と古くから交流がありました。

「オムレツの本 300 RECIPES OF OMELETTE」では、辻静雄氏が前書きを寄せ、辻調理師学校のフランス料理研究室が翻訳をしています。

 

アメリカ人によって書かれたフランス料理であるオムレツの本について、

辻静雄氏は「フランス人が見過ごしてしまう事柄も納得いくまで確かめようとしてかかるところに共感を覚えた」と前書きの中でで述べています。

 

本の構成は、オムレツの歴史、文化から始まり、基本的なオムレツの説明、そして具体的なオムレツのレシピが300例、最後にオムレツソースとなっています。

 

ちなみに「オムレツの本 300 RECIPES OF OMELETTE」によると、オムレツは、古代ローマの美食家アピキウスが、蜂蜜入りの卵焼きovemete（オウホメレ）を作ったことが起源となっているようです。

 

 

 

300のレシピから一品選ぶ

せっかくですので「オムレツの本 300 RECIPES OF OMELETTE」のレシピの中からオムレツを作ってみたいと思います。

 

しかしレシピは300もあり、その中から選ぶのはなかなか困難です。

具体的にどのようなレシピがあるのか見てみましょう。

 

まず大きく次の項目に別れています。

●魚介類　●家禽と野禽　●肉　●野菜　●甘い　●その他

 

特に目が引いたのは、しか肉、野うさぎなどの野禽獣オムレツです。

作ってみたいのですが、素材を手に入れるのが難しいのでやめておきます。

 

またハムのオムレツだけでも16種類あります。

その中で『オムレット・アルフォンス8世』という立派な名前のオムレツが気になりましたが、生クリームとバターを使っておりカロリーが高そうなのでやめておきます。

 

甘いオムレツ、スウィート・オムレツもそそられます。

チョコレート、コーヒー、ゼリー、マカロンのオムレツがありました。

マカロンのオムレツは、マカロンをそのまま卵と混ぜるようで、なんとなく味が想像できたのでこちらもやめておきます。

 

オムレツだけでこれだけのレシピがあるのが驚きです。

簡単そうで美味しそう、そして身近な材料との理由から、N0.214の野菜のオムレツ『Tomato Omelette Provençal』（トマト・オムレット・プロヴァンサル）を選びました。

 

 

実際に『Tomato Omelette Provençal』を作ってみる

『Tomato Omelette Provençal』の材料は、

卵、トマト、玉ねぎみじん切り、にんにく、パセリのみじん切り、油です。

 

 

レシピを見ながら作ってみたのがこれです。↓

 

 

玉子焼きのようになってしまいましたが、そこはご愛嬌ということで。

多めのパセリとにんにくは、今まで食べてことのないオムレツの味でした。

とても美味しかったです！

料理名から、フランス南部プロヴァンス地方のオムレツと思われます。

南仏を思いながらの夕食となりました。

 

今回は簡単なレシピでしたが、ガストロノミーで有名なバロン・ドゥ・バラントさんの名のついた『Omeletette Baron de Barante』（伊勢海老のオムレツ）など本格的なレシピもあります。

この機会に奥深いオムレツにお世界に浸ってみるのはいかがでしょうか。

詳細は下記通りです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「オムレツの本 300 RECIPES OF OMELETTE」

ナルシサ・チェンバレン Narcissa Chamberlain
辻調理師学校 フランス料理研究室：訳

辻静雄 Shizuo Tsuji：まえがき
柴田書店　1970年
初版/first edition カバー/dust jacket
小口に黒点マジック、シミ有

見返しに記名 印有

 

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