テイクユーエムイーより新入荷のお知らせ

 

四六書院発行  通叢書

「銀座通」、「古今いかもの通」、「古書通  」、「犬通」他、21冊が入荷したしました。

 

 

 

 

叢書とは

読み方は「そうしょ」で、「双書」と表記されることもあります。ある分野またはある主題に関連する一群の著作を、同じ形式、体裁に従って継続的に出版されたもので、広義には文庫・新書・選書も含みます。

 

 

通叢書とは

昭和5年から6年というモダニズム文化花盛りの頃に、四六書院から刊行されたシリーズ本。これを読めば誰でもその道の通になれるという内容は、今でいうハウツー本、あるいはムック本といったところ。
その道に精通した人が著者として登場し、ジャンルも多岐にわたっています。
ガイドブック的な楽しみ方はもちろん、それぞれ巻頭には貴重な写真が掲載されるなど、当時の文化を知る資料としても興味深い内容になっています。

 

 

楽しみの少ない、現代人の退屈な心臓をまぎらわせる

　“趣味の欠乏――難儀な登山をするようにして生活を背中に負っている現代人に、一番欠乏しているのは実にこの趣味の問題だ。
　楽しみの少ない、現代人の退屈な心臓をまぎらわせようとして、先ずこの趣味の通（つう）の要諦を約束しようとするのが、本叢書発行の第一の目的である。”

 

「通叢書発刊の言葉」として冒頭に掲げられている文章です。

原文は、旧字体・旧仮名遣いで、古めかしい印象を受けますが、文化を手軽に楽しもうという、実に軽やかな時代の空気を感じられるのではないでしょうか。

 

 

王道からマニアックなものまで、幅広いジャンル

通叢書のラインナップはとても幅広く、「鰻通」「すし通」「菓子通」などのグルメはもちろん、「銀座通」「道頓堀通」などの街ガイド、「映画通」「釣魚通」といった王道から、「政党通」という社会派や、「古今いかもの通」という、いかにもマニア向けなものもあります。

 

 

デザイン性の高い装丁

シンプルなデザインに、丸みを帯びた可愛らしい文字が配されたカバー。本体はカラフルでグラフィカルな装丁が施されています。斜め格子の市松模様にモチーフが散りばめられた、洒落たデザインです。

ぜひ、手に取ってその魅力をお確かめください。

 

 

入門書としておすすめ 〜坪内祐三監修による文庫版〜

通叢書を底本とした「蕎麦通」「天麩羅通」、「銀座通」「道頓堀通」（廣済堂出版）は、雑誌「東京人」の編集者であり、古本好きでも知られる文筆家・坪内祐三氏が監修。現代仮名遣いで読みやすいので、まずはこちらから入るというのもおすすめです。

当店でも入荷次第、ご案内いたします。

現在テイクユーエムイー で在庫している坪内祐三氏の著作はこちら

 

 

テイクユーエムイーでは買取も行っております

戦前の本なども取り扱っております。

処分や整理をお考えの際はぜひご連絡ください。

 

 

通叢書一覧はこちら